日本トレーニング指導者協会(JATI)が認定する専門資格であり、パーソナルトレーナー3大資格の1つでもある「JATI-ATI」について、特徴や取得条件などをまとめて紹介します。
JATI-ATIは、日本トレーニング指導者協会(JATI)が認定している資格です。また、アメリカの団体の認定資格であるNESTA-PFTやNSCA-CPTと並んで、国内団体の認定資格として唯一、フィットネス業界やパーソナルトレーナー業界の3大資格に数えられるメジャーな資格でもあります。
ATIとは「トレーニング指導者(Accredited Training Instructor)」の略称であり、この資格を取得している人は、科学的根拠に基づいたトレーニングメニューの作成や運動指導などを行える、専門家として認められます。
また、JATI-ATIにはさらに上位資格として、JATI-AATI(上級トレーニング指導者)やJATI-SATI(特別上級トレーニング指導者)があり、さらに専門的かつ高度な知識や技術を目指す人にとっては、その登竜門ともいえる資格です。
JATI-ATIの資格取得には、まず日本トレーニング指導者協会に正会員として所属することが必要です。そしてその上で、一般科目2日間(15.5時間)、専門科目2日間(15.5時間)の、合計4日間の養成講習会を受講し、修了後に自己学習課題を提出すれば、資格試験にのぞむことが可能になります。
資格試験には筆記試験と実技試験の2種類があり、どちらか一方だけを受験することも可能です。また、所定の条件をクリアしている場合、実技試験が免除されることもあります。
なお、日本体育協会公認アスレチックトレーナーやNSCA-CPT、健康運動実践指導者といった資格所有者や、所定のスクールなどで必要科目を履修した人などでは、養成講習会が免除されます。
また、有効期限が5年間であり、5年ごとの資格更新(必要単位15)が必要です。
まず、JATI会員として入会するために、年会費10,000(税別)の支払いが必要です。その他、筆記試験で10,500円、実技試験で21,000円の受験料がそれぞれかかります。
JATI-ATIはあくまでも基礎資格の位置づけであり、難易度は他2つのメジャー資格と同程度とされています。また、受験資格も比較的得やすいため、特別に難しい試験ではありません。ただし、全国的には平均60%程度の合格率とされ、油断していては合格も難しいでしょう。
国内団体によるメジャーな認定資格であり、国家資格ではないものの、国内でパーソナルトレーナーとして活動したり、国内のフィットネス業界に就職したりする上では、効果的な資格といえます。
JATI-ATIは一般人からアスリートまで幅広く指導できるため、国内の民間フィットネス企業や競技スポーツ選手のサポートチームなど、色々な場所でパーソナルトレーナーやインストラクターとして働く上で役立ちます。
JATI-ATIはあくまでも国内団体の認定資格であり、職業として必須の国家資格ではありません。そのため、資格を持っているからといって必ずしもパーソナルトレーナーになれると限らない点は重要です。
パーソナルトレーナー養成スクールでは、JATI-ATI養成講習会が免除されたり、資格取得後の就職活動をバックアップしてもらえたりするため、効率的に資格を取得し、その価値を最大限に発揮する手段として、スクールの利用は効果的です。
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